2026年9月21日
脳出
群像の人生劇場評「フットとフッテージ」の話から、ショートスリーパー堀大輔の7日間配信、批評イベントの楽屋話、現代美術の2系統、貧しさに基づくプラグマティズムへ。終盤は「口から脳が出ちゃってる」——荘子itの饒舌と福尾の防衛、山縣太一との稽古、しゃっくりは両生類の名残。
話の流れ
- 0:21フットとフッテージ群像「巻尾言」の人生劇場評を読んだ。
- 2:28ドとフッテージドレミファソラシドのド、素材であり足場であるフッテージ。
- 5:30途中から始めること自立と触発。出会う前から始まっていたものも。
- 9:19足を揉み合ってみたサムネ撮影でやってみたら一瞬でセロトニンが到来した。
- 10:30キアスム握ってるのか握られてるのか。批評は足を揉み合わない。
- 13:53ショートスリーパーの7日間配信FXで1億溶かしたところから企画が始まっている。
- 16:37堀大輔でよかった無敵の人がテロリストや政治家だったらやばかった。
- 18:13言い張ることの強さただ言い張ってるだけなんだけど、強い。
- 21:20ハッタリと思いつき仮固定と固定の違い。
- 24:46全裸事件でアンチが消えた居直りムーブの夜に起こったソフトランディング。
- 25:52死ぬ前にパンツを脱ごう死ぬぐらいなら大事なライフハック。
- 29:00批評イベントの楽屋からいぬのせなか座の山本浩貴と初めて会話した。
- 31:10公開批評空間戦記本当の乱入は柄谷行人が武器を持ってやってくること。
- 31:19私の謎70歳で回想録を出してまだミスティフィケーションしてんの。
- 35:35町屋良平の目はキラキラしているリリックに入れた本人がアルバムの感想をくれた。
- 38:40強さ談義山本さんは椅子で殴ってくるタイプ。臨終の一言が「君頭いいね」。
- 43:00誰も突っ込まなかった批評家廃業宣言その状態で批評の学校オープンです。
- 45:32現代美術の2系統壊れた機械と、変だけどちゃんと動く機械。
- 47:50美術館の権威に依存する批評作品概念の拡張は箱の権威があるからできる。
- 50:45ウォーホルは全取りしているエンパイア。あらゆる角度から価値づけできる奇跡。
- 52:32意味がない無意味を読み直したい10代の時とは違う受け止めになる気がする。
- 55:49貧しさに基づくプラグマティズムスリッパをドアストッパーにする発明。
- 1:01:05ロールシャッハテスト唯一できなかったのが結婚で、トラウマになっている。
- 1:03:16口から脳が出ちゃってる言葉じゃなくて脳がはみ出してる人。
- 1:06:01蕎麦で動いているしとやかな獣の影響。食の煩悩がなくなった。
- 1:09:01脳が出たら岡山弁のはず福尾は喋り言葉を人工的に管理している。
- 1:12:32山縣太一との稽古体という有限性から始める。
- 1:16:53脳出すか腹割るか脳は出せるけど腹は割れない。尻尾に逃がしてる。
- 1:18:32しゃっくりは両生類の名残エラ呼吸と肺呼吸の切り替えの誤作動。進化の落とし物。
- 1:22:44ミルクレープがブームに銀河の中の唯一の希望。
- 1:29:23セブンイレブンという機械に接続されるコンビニマザーシンドローム。ちゃんとコンビニ人間になりたい。
- 1:32:40自己分析と饒舌のタイプ菊地成孔の饒舌には膜がある。
この回で出てきた言葉
- 足を揉み合ってみた映画批評最高会議『急に具合が悪くなる』回のサムネ撮影で、劇中の民間療法を真似てお互いの足を揉んでみたら、こんな簡単に気持ちよくなれるのか人間って、というくらい一瞬でセロトニンが到来した。
- 口から脳が出ちゃってる荘子itという人の説明として福尾が言うこと。
- 壊れた機械と変だけど動く機械現代美術には2つの系統がある、という福尾の整理。
- 死ぬ前にパンツを脱ごう堀大輔の7日間配信の5日目、居直りムーブに入った夜に本人がパンツを脱いでいるのを忘れて風呂に入り全部映ってしまった——そうしたらアンチが一人もいなくなり、ホモソ的なノリにガラッと変わって、翌日にはしみけんとコラボしていた。
- しゃっくりは両生類の名残稽古で体から始めてみて出てきた話。
- セブンイレブンという機械に接続される荘子itはカフェインをやめて調子がいいが、福尾はセブンカフェ依存症——家の最寄りでコーヒーを入れて帰るのが快楽になり、出先でもセブンがあったら買ってしまう。
- 蕎麦で動いている事務所の近くの蕎麦屋が実は美味しくて、2日連続で通っている。
- 誰も突っ込まなかった批評家廃業宣言佐々木敦は5、6年前に批評を辞めると言って『批評王』という本を出した——のに、誰も突っ込まず、いつの間にか戻ってきて、気づいたら批評の学校を始めますになっていて、一回やめたことはずっと宙に浮いたまま誰も覚えてすらいない。
- 唱えるだけで気持ちいい名前フッサールは「吹けば飛ぶような現象だけ」みたいな名前で、そのあとハイデガーという本物が来た——しかもHUで始まる哲学者は珍しく、フランス語読みだと誰だか分からなくなる。
- 脳出すか腹割るか饒舌にもタイプがある。
- ハッタリは固定、思いつきは仮固定ハッタリと思いつきの違いについて。
- フットとフッテージ福尾が群像の連載「巻尾言」第4回の人生劇場評で出した対。
- 堀大輔でよかったショートスリーパーの堀大輔が、寝ている間にFXで1億円を溶かしたことから始めた7日間連続不眠配信について。
- 貧しさに基づくプラグマティズムプラグマティズムには、貧しさに基づくものと豊かさに基づくものがある。
- 町屋良平荘子itが面識もないのに人生劇場のリリックに登場させた小説家。
- ミルクレープが銀河の唯一の希望荘子itの誕生日に買ったコンビニのミルクレープを、TaiTanも、ブッキーも、朝吹真理子も食べて美味しいと言っていた——ブームの火付け役になってしまった。
- ロールシャッハテスト元夫婦として子育ての関係を保つために受けたカウンセリングで、ロールシャッハテストを受けた話。
この回で触れられた項目
この回からの引用
フッテージって言葉にたどり着いたのがすごいね。
自分の制作の素材にもなるし、実際自分がその上に立って生きるってこともできるっていう、その二面性みたいなの。
ジャン=リュック・ゴダールとかも俺は好きだから、唱えるだけで気持ちいいけど、よく知らないやつからしたら、それだけでムカつくと思うんだよね。
最初からじゃなくて途中から始めることっていう、またキーワードでね、まとめあげてて、やっぱ本当文章いいね。
さっきお互いの足を揉み合ってみたんだよ。
自分の手を握るっていうときに、握ってんのか握られてるのかどっちかみたいな。握られてると同時に握ってるみたいな話あるじゃん。それをキアスムってメルロ=ポンティ言うわけだけど。
いわゆる無敵な人っているわけじゃん。でそれが、つまり堀大輔みたいな人がテロリストとか政治家だったらやばかったなと思った。そういう人が多分出てくるかもしれない今後。だから堀大輔でよかったなとも思った。
→ 堀大輔でよかった
本当に言い張るってことの強さなんだよな。ただ言い張ってるだけなんだけど、やっぱ言い張るって強いんだよな。
→ 堀大輔でよかった
ハッタリよりやっぱ思いつきで、思いつきで自分自身が転がっていくことの方が良いんじゃないっていう感じだけどね。ハッタリは自分を本当に固定しちゃうから、仮固定と固定の違いでもある。
でその日の夜にそのお風呂全裸事件が起こって、そしたら何が起こったかというと、アンチが一人もいなくなった。なんかやるなみたいな。
死ぬ前にパンツ脱ごうみたいなのあるね。死ぬぐらいだったら、それは結構大事なライフハックでしょ。
柄谷行人が武器持ってやってくるっていうのがリアルだよね。
→ 柄谷行人
僕やばいなと思うのが、やっぱ70歳くらいにもなってさ、回想録出してそのタイトルが私の謎っていうタイトルなのが一番やばいなって。まだミスティフィケーションしてんのっていう。
→ 柄谷行人
町屋良平は目だけがキラキラしてて、朝井リョウは目以外キラキラしてんの。
→ 町屋良平
それでその状態で批評の学校オープンですみたいな。
佐々木さんが批評を辞めるって言って、批評王っていう本出して、5、6年前かな。誰も突っ込まないんだって思ったけどね。
僕がなんか思ってたのは、現代美術って2つ系統があるなと思って。
ただその壊れた機械モデルの批評的な視座の問題だと僕が思うのは、結局それって美術館っていう箱の権威とかに依存してるんだよね。
例えばやっぱアンディ・ウォーホルとかって全取りしてるわけ。美術史的な文脈でも評価できるし、大衆文化論的な文脈でも評価できるし、あらゆるアングルから評価できるみたいな、謎の奇跡みたいなのがたまに起こるんだよ。
僕の中では、その貧しさに基づくプラグマティズムと、豊かさに基づくプラグマティズムがある。
スリッパをドアストッパーとして使っちゃうとかさ。今スリッパしかないから、スリッパをドアストッパーにするっていう発明が起こるわけじゃん。でも家にスリッパもドアストッパーもあったら、それはドアストッパーをドアストッパーにするよっていう、何も生まれないわけ。
間違っていいのも対話自体が大事なのも、豊かだからそう言えるっていうことだと思うんだよね。
全部言い当てられた感じになっちゃって。なんでも、どっちも良さがある。全部なんかいろいろあったけど、結局良かったよねって話に全てしてるみたいな。で唯一できなかったのが結婚だから、それが今トラウマになってるみたいな。
なんか口からもう脳が出ちゃってるみたいな感じあるよね。口から脳が、脳が出てんなみたいな。言葉じゃなくて、脳がはみ出してる人なんだっていう。
そば自体は超おいしい。
→ 蕎麦で動いている
僕が脳出ちゃったらさ、それは岡山弁でずっと喋ってるみたいな。その別にそれがいい悪いじゃなくて、脳出たらそうなるはずだから。
自分のこの体で、まさに意味がない無意味としての自分の体の有限性から何かを始めるんだ。
→ 山縣太一
脳出すか腹割るかみたいな。脳は出せるけど腹は割れないっていうね。
→ 脳出すか腹割るか
尻尾に逃がしてるのでかいんじゃない、やっぱり。
→ 脳出すか腹割るか
意味がない無意味っていうか、まさに進化のね、なんていうか落とし物っていうか。だから盲腸みたいなもんだよね。なくていいんだけどなんかあるっていう。
脳はだから戦略基地みたいな感じで、本当に社会と交通するのは口ですよじゃなくて、脳がただ漏れっていうのを身体性としてもやるっていう感じだったけど。
荘子くんの誕生日の時に買ったミルクレープ、あれなんかいろんな人が食べてるね。
あれ自体が銀河を成してるし、銀河の中の唯一の希望みたいな感じあるよマジで。
セブンイレブンっていうさ、機械に接続されてる感じがいいんだよな。
ちゃんとコンビニ人間になりたいの。その機械に接続された状態で居たいんだよね。