2026年9月14日
せっかちはドパガキを超える
リスナーのオファーで傘のアフォーダンスに文句を言う回から、金沢・能登合宿の報告へ——國府理の自動車冷蔵庫、瓦礫を薪にする銭湯あみだ湯。後半は「映画こそファストな教養」説と、タイトルの「せっかちはドパガキを超える」、YouTubeの生態系のミミズの話。
話の流れ
- 0:10奇跡体験アンブレラーリスナーのイクルくんから傘の話のオファー。
- 1:57傘のアフォーダンス何にもアフォードしてないんだよな、あいつ。
- 5:05ドローン傘しかない傘はなぜ進化しないのか。
- 5:42スマホ専用の日傘Uber配達員の、熱暴走を防ぐ小さな日傘はちいかわ。
- 6:36濡れる方がマシ成人式でもなければ、濡れてるぐらいがいい。
- 7:36酸性雨、言われなくなったもの代表悪化してるはずなのに言われなくなった。
- 8:25親の謎の衛生観念自分の無意識の不合理を形作っている。
- 11:55金沢と能登へ芸術文化の勝手口の合宿についていった。
- 12:16自動車冷蔵庫車なんだけど、機能としては冷蔵庫である。
- 13:53水中エンジン制作中に亡くなった國府理の、水中で回るエンジン。
- 17:06手術台の上のコウモリ傘間に必要なものの具体性の方が面白い。
- 19:56批評の中心がなくなったB&Bのイベントへ。もう中心じゃないぞ。
- 22:18お客さんを作ってこなかった現代美術目上の人への評価の連鎖といういけちゃう世界。
- 25:43あみだ湯倒壊した家屋の廃材を薪にして風呂を焚く銭湯。
- 29:32拾ってくることが作ること置き配的のファウンドネス。
- 31:28雑魚寝できるんだ30代男性3人で相部屋、あれいけんじゃん。
- 34:28群像の人生劇場評連載「巻尾言」第4回。しっぽリスナー全員読んでほしい。
- 36:23新潮の批評特集朝吹真理子との対談。作ってる人と喋りたかった。
- 37:50急に具合が悪くなるマリーのアバンタイトルと片言の記憶。
- 40:35映画批評最高会議ちいかわの次は急に具合が悪くなる。疎の街で聞ける。
- 42:55資本主義はブルシットジョブ発生装置外部がなくなっても内部の効率化で仕事は無数に作れる。
- 46:46シンギュラリティ論者と斎藤幸平は同じスコープのサイジング問題。永遠にすれ違う。
- 48:24映画こそファストな教養文化の真剣に触れる最短が映画だった。
- 51:16スローシネマというフレーミングニーチェの馬もヴァンダの部屋も、むしろファスト。
- 53:12せっかちはドパガキを超えるドーパミンにまみれる前に退店する江戸っ子。
- 54:30グミが2週間かけて減っていく事務所のみんながジップパックを閉じ続けている。
- 56:47こめおのカニラーメン安保瑠輝也だけが一口で気づいて助かった。
- 1:01:38分かっちゃいるけどやめられないラブ上等を見てしまう心理の専門家たち。
- 1:05:17タトゥー入れるやつ99%バカしげちの実務的な経験則の動画。
- 1:07:22ミミズと腐葉土果実より、腐った果実を腐葉土にする方が好き。
- 1:09:50RIZINは面白いDos Monosの曲も使われているが、下手に予習はしない。
- 1:12:49町屋良平に会いに行く面識もないのにリリックに登場させた本人に会う。
- 1:16:00浅田彰イベント告知ポストモダンとはなんだったのか。人間浅田彰に興味がある。
この回で出てきた言葉
- あみだ湯能登の珠洲にある銭湯。
- 映画こそファストな教養誰も文化に興味のない環境で、自分の好きなものを自分で掘るしかなかった中学生にとって、文化の真剣に最短で触れられる方法は映画しかなかった——2時間で終わるし、総合性がある。
- お客さんを作ってこなかった現代美術現代美術の元気のなさの一番の原因について福尾が言うこと。
- 落ち葉を食べて腐葉土にするミミズブレイキングダウンやラブ上等そのものより、それを傍らに見ながらYouTubeに謎に生息している人たち——しげちや細川バレンタイン——の方がずっと好き、という福尾の生態系論。
- 奇跡体験アンブレラーリスナーのイクルくんの「傘どうにかならないのか」というオファーで始まった傘談義。
- グミが2週間かけて減っていく2週間前の収録で食べた有頂天エイリアンズのグミを事務所に置いておいたら、ちゃんと減って、あと3粒ぐらいになっていた。
- こめおのカニラーメンブレイキングダウンで名を馳せたこめおのカニ料理店がフェスで出した冷やしカニラーメンで、100人近くが腹を下した事件。
- 雑魚寝できるんだ合宿は若者15人と先生2人と福尾で3日間、相部屋ありのハードな旅——TaiTanだったら100回ぐらい切れてるだろうな、という中で、30代男性3人の相部屋も**寝たら寝れる。
- 酸性雨「雨に当たってはいけません」と親に言われて育った世代の記憶。
- 自動車冷蔵庫金沢21世紀美術館の路上、お邪魔ですかで展示されていた、國府理の作品。
- しとやかな獣荘子itがふとした拍子に家で見返した映画。
- 資本主義はブルシットジョブ発生装置資本主義は外部を取り込み尽くして行き詰まる、という話に対して。
- せっかちはドパガキを超えるショート動画に脳を焼かれたドパガキ(ドーパミンのガキ)的なものと、江戸っ子のせっかちは違う——**せっかちはドパガキすらも追い越していく。
- タトゥー入れるやつ99%バカタトゥーアーティストのしげちがバズらせた動画。
- 批評の中心がなくなったB&Bでの批評のトークイベント(佐々木敦主催)を前にした話。
- 拾ってくることが作ること『置き配的』のファウンドネス(拾いもの性)の話。
この回からの引用
そうだよね、何にもアフォードしてないんだよなあいつ。
かさばるって言葉の語源は傘が邪魔っていうことなんだな。
言われなくなったみたいな。悪化してるはずなのに言われなくなったもの代表だよね、酸性雨。
→ 酸性雨
自分の親の謎の衛生観念とかについてね、理解しておいた方がいいよね。それがつまり自分の無意識下のさ、不合理なものをさ、形作ってるわけだよね。
→ 酸性雨
自動車っていうのは移動するためのもんだけど、それを冷やすっていうのはある種時間を止めることで。移動によって時間と空間が縮まるっていうかさ、速度によって距離が縮まるってことと、冷凍することによって時間を凍結するっていうことを重ね合わせた作品が自動車冷蔵庫なんだけど。
→ 自動車冷蔵庫
ネット上でいろんな人がもう固有名とかなく、批評とは何かみたいなずっと言ってるみたいな感じになってきている状態っていうのを、これをちょっとよく考えたほうがいいだろうみたいな。もう中心じゃないぞみたいな。
批評もそうだし現代美術もそうだけど、特にやっぱ現代美術は、お客さんを作るってことを本当にやってこなかったから。それがやっぱ一番の元気のなさの原因だと思うけどね。
しかもそれとやっぱコロナ禍の助成金。助成金助成金ね。ほんとみんな助成金助成金でやってきちゃったから。
2年前の能登の地震で倒壊した家屋の瓦礫というか廃材というかを、地域の人たちから譲り受けて、それを薪にして風呂を焚いてる銭湯なんだよね。
→ あみだ湯
その風呂の熱だけで、それがかつて家だったってことを感じるっていう。
→ あみだ湯
拾ってくるってことと作るってことは別になんていうか、拾ってくるってことが作るってことだし、見つけるってことが作るってことだから。
拾ってきてるだけなんだけど、でもなんか謎の、そこに存在しなかったはずの動きがそれによって生まれるっていう。
自分がまだ10代20代の時ぐらいの、すごい雑な旅っていうかさ。
→ 雑魚寝できるんだ
急転直下でね、人生にはいろんな側面があるんだということを思い出しましたね。
→ 雑魚寝できるんだ
資本主義って、別に外部はなくなっても、内部を効率化するっていう目標さえ立ててしまえば、無数に仕事は作れるはずなんだよ。
外側に危機を、クライシスを外側と内側の境界に置きすぎちゃうとむしろ中でぐちゃぐちゃやってることの欺瞞みたいなものに目が行かなくなっちゃうっていうか。
誰も生産的なことはしてなくて、何かしら誰かを騙したりとか、娘を流行作家の愛人にしたりとかね。
→ しとやかな獣
漫画だって、映画ほどこんなファストな教養ないぞって。
フレーミングが2020年ぐらいまでなされてたけど、むしろ映画自体がファストなんだっていうね。
ちーかわはなんか毎週のアニメだったら1分で終わるみたいなめっちゃファストなんだけど、でも結局それにひも付くさ、SNSのいろんなものとかさ、グッズ買ってとか、もう鬱陶しいじゃんみたいな。
せっかちじゃなくて、せっかちはドパガキすらも追い越していくというか。ドーパミンにまみれる前にもう退転しちゃうっていうか。
ちーかわよりニーチェの馬の方がファストなんだ。
置いといたらさ、ちゃんと減ってんのよ。
安保瑠輝也だけが助かったんだよ。一口でやばいって気づいてそれ以上食べずに置いて、ごちそうさまですみたいな感じで。
バカな理由は時間守れないし、電話しても何言ってるのかよく分かんないし。来たら来たでどういうの入れるんですかって言っても、いやなんかみたいな、一緒に話して決めようと思っててみたいな。
なんか謎にYouTubeで生息してる、なんだろうな、生態系で言うとミミズとかさ、そういう落ち葉を食べて腐葉土にしますみたいな、そういう人たちの方がずっと好きなんだよね。
ラブ上等とかさ、ブレイキングダウンはまだ果実っていうかさ、実がなってるじゃん。そうじゃなくて、それが落ちて腐って、でもそれを食って腐葉土にしてるミミズがいるんだぞっていう。