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近所

きんじょ

福尾がいま書いている本の主題。

初出
国家と近所(2025年9月1日)

番組より

誰のものでもないものを、それぞれなりの仕方で、ここからここは自分の近所っていう感じで謎の帰属意識を持ってるんだけど、帰属意識はあるけど所有してるわけではないし、同じ空間の中でいろんな人の近所が重なり合ってるわけだから。

おしっこかけたから何なのってことと、吸い殻を2メートル先に投げたから何なのっていうのは僕の中で同じ。

この項目について

近所は領土のように所有されるものではない。 「ここからここまでが僕の近所」と明確に区切れるものでもなく、距離が近くても 一度も通ったことのない通りは近所と認識されない。まばらでムラのあるゾーンが 個々人のなかにあり、同じ空間のなかで無数の人の近所が重なり合っている。 吸い殻を拾って道の反対側に投げるだけのおじさんの、その2メートルのゾーニング。 犬のマーキングと同じく「だから何なの」によって成り立っているテリトリー意識。 それこそがテリトリーというものの本当のあり方ではないか、というのが福尾の見立てで、 荘子itはそれを領土問題の極北にあるものとして受ける。 のちに疎密と名指される対の、疎の側の空間論にあたる—— アリーナに引っ張り上げられることなく、まばらなまま重なり合っている場所。

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関連項目

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