2025年7月7日
ゲームしてアニメ観てた
タイムリミットありの回。『DEATH STRANDING 2』とガンダムGQuuuuuuXの話から、 ゲームの不自由さ、リビングでゲームをやっているのを家族が見ているという時間、 小島秀夫は「映画的」ではなく「金曜ロードショー的」、 そしてチャチさを織り込んだ先にしかない熱狂について。
話の流れ
- 1:40ツイッターをやめてゲームをやる月曜日しかツイッターを見ないと決めた福尾が、この1週間は『DEATH STRANDING 2』をやっていた。
- 4:45不便さと気持ちよさのバランス荒野を重い荷物を背負って歩く配達ゲーム。よろけたりするほうが手応えがあるが、この崖を登るのに20分かかったな、とも思う。
- 5:55ゲームは不自由さを楽しむもの『ICO』は手をつないで歩くだけ。それをやり続けた結果、手をつなぐという行為が別の意味を持ち始める。自由にやるだけなら外で遊べばいい。
- 7:04パワプロの応援歌作成モード荘子itが最初に作った曲。コード理論を知らないので12音技法のような応援歌になった。実質的なDTMの原体験。
- 10:40誰かが建てた橋自分が建てた建造物が別のプレイヤーのフィールドに出現し、使われるといいねが返ってくる。話としては面白いが、実際の快楽としては「だからなんやねん感」がある。
- 13:00リビングでゲームをやっているのを見る妻が起きているあいだはストーリーを進め、いないときはサブクエストをやる。小島秀夫のゲームは「やっているところを見る」ことが十分成立する。
- 16:00ゲームを横で見ている時間荘子itは兄が『龍が如く』をやるのを見ていた。高校時代は友人の家に入り浸り、自分がパワプロをやるのを友人が煙草を吸いながら横で見ていた。
- 19:00ガンダムはデータベースGQuuuuuuXを観た。最初から最後までダイジェストのように飛ばしていく。裏のデータベースを共有していれば強烈な快楽が出る構造。
- 21:40行間が勝手に補完される一曲のなかで説得的な物語を示しきることより、キャラクターやグループの存在がリスナーに刻まれていれば行間が補完される。書き切るのとは別種の感動。
- 26:00オタクと黒人菊地成孔・大谷能生『アフロディズニー』の「オタク=黒人」。ヒップホップの一番ドープなかっこよさと、ゼロ年代アニメの感動が同じレベルにあるという感覚。
- 32:00金曜ロードショー的小島秀夫は映画的というより金曜ロードショー的。洋画に日本語吹き替えが張り付いたハリボテ感、キッチュさにこそ面白みが宿る。
- 34:00ハリウッドセレブ感の一周遅れ綺麗な女優が並んで写真が撮れる。その喜びは20年ぐらい遅れているが、その一周遅れ感が面白い。
- 35:20チャチさを乗り越えた先の熱狂白人の少年が日本語で喋るという異常な世界がデフォルトとしてある。一歩引けばチャチで終わるが、そのチャチさを一度乗り越えることでしかたどり着けない感動がある。
- 37:50アフレコが丸見えの映画平倉圭が濱口竜介を呼んだワークショップで扱った大島渚『少年』。アフレコがベタベタに見えていることが、その映画のリアリティラインを引き下げている。
- 42:00Tohjiのドキュメンタリーライブの合間にショッピングモールでのなんでもない日々がインサートされる。「ここが俺らの原風景」。自分とは属性が全然違うのにかっこいいと思う。
- 45:00シェアしづらいからこそ価値がある母子家庭の友人の家で、自分がゲームをやるのを友人が横で見ている。時間を無駄にしているのだが、何からも隔離された大切な時間だった。
この回で出てきた言葉
- アフロディズニー荘子itが二人の共著で一番好きな本。
- ICO手をつないで歩くだけ。
- 大島渚『少年』を平倉圭・濱口竜介のワークショップで扱った。
- 行間が勝手に補完されるガンダムのように、裏に共有されたデータベースがあれば、穴だらけの描写でも強烈な快楽が出る。
- 金曜ロードショー的小島秀夫の作品は「映画的」とよく言われるが、「金曜ロードショー的」と言ったほうが正確だ、 というのが福尾の見立て。
- ゲームの不自由さゲームは万能感に浸れるものかと思いきや、むしろ一定の不自由さを楽しむもの。
- 小島秀夫荘子itが小学生の頃からのメタルギア好き。
- 少年シングルマザーが自分の子供に当たり屋をさせて稼ぐ映画。
- チャチさを乗り越えた先の熱狂日本語で喋る白人の少年、ありえないほど目の大きい美少女キャラ、カチカチとボタンを押して テキストを進めるエロゲー。
- 妻が起きているあいだだけストーリーを進める福尾のゲームの遊び方。
- DEATH STRANDING 2荒野を重い荷物を背負って歩く配達ゲーム。
- Tohjiアリーナ公演のドキュメンタリー映画をイオンシネマで観た。
- ハイスコアガール黒嵜想に勧められて福尾が観た。
- 横で見ている時間荘子itが高校時代、母子家庭の友人の家に一年の大半泊まり込み、自分がパワプロをやるのを 友人が煙草を吸いながら横で見ていた。
この回で触れられた項目
この回からの引用
映画的っていうより、金曜ロードショー的って言った方が正確だと思ってて。つまり洋画に日本語の吹き替えが張り付いてるっていう。
一回このチャチさ、虚構でしかないっていうことを織り込み済みにすることによって、人間は本当の熱狂を獲得できるみたいなのはめっちゃあるよね。